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百人一首 大津波の記憶その7・・・57番歌人紫式部は源氏物語内で「末の松山」を! 作中人物の薫の歌として「波こゆるころとも知らず末の松待つらむとのみ思ひけるかな」と詠んだ

源氏物語の帖の人気ランキングやったらトップ本命は「浮舟」かな。

↓ロック(Go!Go!7188 Ukifune)でも、


↓歌舞伎(2011年3月大歌舞伎「浮舟」)でも、
染五郎の薫

やはり「浮舟」でしょうね。過去のものではなくて現役ばりばりの人気の物語。
今回の薫大将は染五郎でした。

で、マイ「浮舟」ですが、
うきふね写真複製本の表紙
↑これです。タイトル読みにくいかもしれませんが「う紀布祢(うきふね)」です。
「うきふね」の帖だけはこの写真複写版も持っています。くりかえし読めば読むほど面白い。

中身は ↓ こんな感じ。
なみこゆる
↑ なんじゃこれは! 読めんわい、誰が読むんじゃこんなもん、と御思いでしょうが・・・
くずし字解読辞典くずし字解読辞典
(1993/03)
児玉 幸多

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↑ こういうのがあるだけで、意外や意外、簡単に読めるようになります。

こんな源氏物語写本の写真複写本なんて誰が買うの? 出版社がえらそうに自己満足の
ために赤字バリバリで出してるんじゃないの? と思ったあなたはするどくない。
↓ 奥付を見てください。
うきふね奥付
10年以上前の時点で最初の版が10刷、で次の版が14刷、厖大な数が世の中に出回っています。
平成の御世に何百年も前の筆跡そのままの本が大人気ですよ。
さすが、源氏物語です。
普通に、アマゾン
青表紙本源氏物語 浮舟青表紙本源氏物語 浮舟
(1970/03/15)
紫式部

商品詳細を見る

や、書店で入手できます。

で、この「浮舟」において作者、紫式部は、彼女は百人一首57番歌人でもあるわけですが、
作中の人物、薫大将の歌として、上の上の写本の6行目、
末の松

波越ゆるころとも知らず末の松
待つらんとのみ思ひけるかな


を、詠んでいます。
写本では、↓ 以下を、ただくずして書いているだけです。

浪こゆるころとも志ら須春ゑ農松
万つらんとのミおもひ希る哉


よく見ると、ああなるほど、ってくらいわけわからにものではないことはおわかり
いただけると思います。

「末の松山」あるいは「末の松」とは宮城県多賀城市(岩手県由来説もあります)の歌枕で、ここは海岸から
はなれて小高く、波が決してこえることがなく(とてもそんなことは、なさそうに見える)、
ありえないことのたとえになっています。
・・・・のはずが、そのありえないことがこの歌でも起きてしまうのですが、
紫式部の活躍期は11世紀、多賀城をおそった貞観津波は869年。905年成立の『古今和歌集』
東歌・よみ人知らず「君をおきてあだし心をわが持たば末の松山波も越えなむ」を踏まえて詠んでいます。

薫が恋人の浮舟の浮気をかぎつけ、

裏切って他の男と情けを交わしているともしらず、私だけを待っているものとばかり思っていた

・・・と、責める歌です。

紫式部はたいして歌はうまくなかったとされていますが、作中人物のキャラになりきって
歌を詠む達人で、この分野ではわが国史上ぶっちぎりトップです。誰もまねできません。
源氏物語の世界 再編集版
↑ ネットではここがおすすめ。原文、現代語訳、与謝野源氏をつき合わせつつ読めます。

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プロフィール

花院堂ぶぶ

Author:花院堂ぶぶ
百人一首構造研の代表をしています。

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